インフラエンジニアとしてキャリアパスを考えた時に、資格は取るべきだろうと思うと思います。私自身も、資格は必要だと考えます。
何故ならば、資格があるということは、何が出来るのかを示すことができるからです。
それは、就職や転職に対して強い力を持っていますし、必須資格などを募集要項に設けている会社も存在するのです。
しかしながら、私が懸念しているのは、多くのエンジニアの方が資格をとって満足しているのではないかというところです。
資格というのは、確かに持っているだけで効力を発揮するものなのですが、その資格を持っているのであればこれが出来るはずだという先入観を相手は嫌でも持ってしまいます。
その先入観の中には、自分の中の知識としては持っているけれども、出来るかどうかは分からないというものも含まれています。
そして、人間の記憶というのは、風化していくもので、前まではできていたのに、ふとした時に何だったけなこれと思ってしまうことなんかは、日常生活の中でも絶対にあるのです。
そもそも資格というのはゴールラインではなく、一つのハードルだと思っていただきたい。
持つことが目的ではなく、取るためにどんな勉強をするのかという勉強の指針の一つに過ぎないのです。
それに資格をひとつ取ったとしても、多いに越したことはありませんし、その資格の上位の資格も存在するのですから、資格というのはハッキリ言ってしまえば役には立たないのです。
資格を取りなさいというのは、その資格を取るに足りうる知識を身に着けなさいということなのです。
キャリアパスを考える上では、資格をどういう順序で取っていくのかというのを決めるのが大切であって、この資格を取ったからこちらは必要はないということは絶対にないのです。